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中学受験の算数は基礎が大切!【算数】ってどんなもの?

更新日:2023/12/25 公開日:2020/02/13

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子どもが中学受験をするのであれば、入試科目の難易度は気になるところでしょう。たとえば、算数は入試でほぼ確実に出てくる科目だといえます。しかも、小学校で普通に習ってきた内容よりもやや高度である場合が少なくありません。この記事では、中学受験における算数の難易度や合格するための対策方法などを解説していきます。

1.中学受験の算数の特徴

受験対策では科目の特徴を把握することが重要です。まずは中学受験の算数について特徴を述べていきます。

1-1.内容は高度

原則として中学入試に出てくる算数の難易度は、受ける中学のレベルに左右されます。小学校のおさらい中心で出題されるケースもなくはありません。ただ、多くの中学は小学生の平均的な内容よりも高度な問題を出してきます。ときには、高校や大学入試と同程度の難しさに設定されていることもあります。中学受験の算数は応用問題が多いのも特徴です。数式さえ暗記しておけば解けるような問題だけではなく、根本的な理解が求められます。問題文から解法を予測し、自分で考えて答えを導き出さなくてはなりません。

さらに、ひとつの数式だけでは正しい答えにたどりつけない問題もあります。複数の分野が組み込まれている問題では、広い範囲の学習成果を試されます。こうしたタイプの問題は中学受験の中でも特に難易度が高く、点数を稼ぎづらいといえるでしょう。

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1-2.配点が高い

算数が苦手な子どもなら、「別の科目を頑張る」方向に切り替えたいところでしょう。実際に、受験では得意科目で点を稼いで苦手科目を挽回する作戦がとられることもあります。しかし、多くの中学が受験の必須科目に設定している算数ではそのような作戦を採用しにくい傾向にあります。学校にもよるものの、受験における算数の配点は他の科目よりも高く設定されているのが一般的です。つまり、算数を落としてしまうと合否に大きな影響が出てしまうのです。

たとえば、算数と国語を重視して試験問題を考えている中学は少なくありません。こうした中学の入試は、算数だけで全体の3割以上が配点されています。また、算数の一科目受験を実施している学校も増えてきました。算数は義務教育の中でも将来的に役立つ理論が多く含まれている教科です。そのため、算数を重要視する風潮は高まってきているのです。

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1-3.点数の差が出やすい

算数は数式を覚えていないとそもそも問題を解けません。勘に頼るのが厳しい科目です。そのため、中学受験の科目でも1、2を争う難易度だといえるでしょう。その結果、算数は得意な子どもと苦手な子どもで得点の開きが生まれやすくなります。配点の高さも、受験生たちの明暗を分ける要素になりえます。

実際に、全国的な難関校である開成中学のデータでは算数の重要性が浮き彫りになりました。合格者と不合格者の配点を比較したところ、算数で差がついていることが明らかになったのです。他の科目で点数をある程度稼げている受験生も、算数に大きくつまずけば合格が危うくなってしまいます。もちろん、中学受験では算数の配点が低いところを受けるのもひとつの方法です。しかし、どうしても行きたい中学が算数を重視しているのであれば対策からは逃れられません。中学受験では算数が苦手な子どもほど合格率が下がってしまうといえるでしょう。

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2.小学校の算数とはどう違う?

大前提として、中学受験の算数と小学校で習う算数は別物です。同じだと考えて受験に挑むとまったく内容についていけなくなることが珍しくありません。なぜなら、受験の科目には「受験生を振り落とす」という目的があるからです。小学校の成績がよかった子どもすら、中学受験で結果を残せないこともありえます。

まず、小学校の算数とは基礎問題が中心です。教師は算数の核となる公式、解法を分かりやすく教えてくれます。小学校のテストはそのときどきで範囲となる公式、解法が決められています。そのため、授業を真面目に聞いていれば比較的容易に点を稼げるでしょう。

ただし、中学受験では小学校で習った範囲全体から予告もなしに問題が作成されます。受験生は全範囲をしっかり理解しておかないと苦戦します。しかも、受験で問われるのは知識としての公式、解法だけではありません。論理的に数式を組み立てていく思考力が求められます。

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3.算数が苦手な子どもの特徴

中学受験で算数につまずいてしまう子どもの特徴はさまざまです。もともと算数が苦手だった子どもはもちろん、受験になったとたん調子を崩すタイプもいます。ただ、そのような子どもたちに多い共通点は「ギャップを感じていること」です。小学校で習ってきた算数と中学受験用の算数に差がありすぎて戸惑いを解消できないのです。

また、論理的思考に慣れていないことも特徴といえます。小学校では算数を「公式さえ覚えていればいい」と分かりやすく教えています。こうした考えが刷り込まれてしまった子どもは、自分の頭で数式を組み立てていく解法を経験してきていません。複雑な問題文を理解するような作業も壁となるでしょう。なかなか結果を出せないと子どもたちは中学受験の算数に苦手意識を抱き始めます。やがて「どうせ自分にはできない」というマイナス思考が定着すると、やる気さえも失っていきます。そうなれば、算数を克服するのはますます難しくなるのです。

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4.中学受験の勉強のコツ

どれほど難しい入試問題であっても、中学受験で小学校よりも上の範囲から出題されることはありません。あくまでも小学校で習ったはずの範囲から問題は作成されています。それなのに中学受験が高い壁に見えてしまうのは応用問題が多くを占めているからです。習った公式をあてはめるだけで解ける問題は、中学受験だと少数です。どの公式を使うべきかを自分で判断しなければいけない問題が大半になります。

ただ、応用問題すら小学校の範囲を逸脱する内容ではありません。複数の公式や解法が組み合わさっているから難しく思えるだけです。そして、そのひとつひとつは基礎問題と同じレベルです。基礎がしっかり固まっていれば、応用問題に直面しても落ち着いて解けます。逆をいうと、基礎的な実力が不足している受験生は入試の算数で大きく得点を落とすリスクも生まれるでしょう。応用問題にいたっては全問不正解になることもありえるので、基礎を固めておくのは必須です。

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5.中学受験における算数の基礎の固め方

ここまで、中学受験の算数では基礎がとても大切であると解説してきました。ただ、具体的に基礎はどのように勉強すればいいのか、悩んでいる人もいるでしょう。以下、基礎を固める際のポイントを紹介します。

5-1.計算能力を高める

第一に「計算能力」は算数における重要な基礎です。算数が得意だからといって、必ずしも計算力が身についているとはいえません。宿題などでたっぷり時間がある条件下なら、正しく計算できる子どもはたくさんいるからです。中学受験では限られた時間内に大量の問題を解かなければならないこともあります。当然ながら電卓などの道具には頼れません。スピードと正確性を両立できていないと、中学受験の算数にはてこずってしまいます。

また、計算能力が低い子どもはミスをしやすい傾向にあります。サービスともいえる簡単な問題を落としたり、計算に時間をかけすぎて最後までたどり着けなかったりするのです。計算能力はドリルを毎日解くなど、地道な作業でしか鍛えられません。それゆえ、軽視している子どももいます。しかし、中学受験の結果に大きく作用する要素なので積極的に取り組んでいきましょう。

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5-2.解法を知る

第二の基礎は「公式と解法」です。算数では公式と解法に関する知識が得点に影響します。なぜなら、公式や解法は自分で考えてたどり着けるものではないからです。応用問題を解く際は、そもそも必要な公式を知らなければ正しい手順を導けません。覚えた公式と解法の数は結果に直結する基礎だといえるでしょう。また、せっかく公式を覚えたのに本番で思いつかないこともありえます。その原因は、普段の勉強で復習が足りていないからです。同じ公式を繰り返し基礎問題で練習しておけば、出題者からのヒントがなくても自力で思いつくことが可能です。

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5-3.解法の仕組み・構造を知る

第三に「仕組みと構造」を基礎の仕上げとして練習しましょう。受験範囲の解法を覚えたところで、実践的な勉強へと移ります。中学入試では「この公式を使いなさい」と指示してくれるわけではありません。問題の仕組みや構造を理解して、適切な公式を自ら引用しないと解けないのです。勉強する際には、「この問題文ならこの公式」のような単純な暗記に走らないよう注意が必要です。このような覚え方をしていると、入試問題で根拠のない理由から間違った解き方をしてしまうことがあります。論理的に問題文を読み解き、適切な公式をあてはめていくことが大切です。

つまり、解法の仕組みを理解するとは算数の本質なのです。本質を押さえられれば、どのような文章でどの公式を求められても閃きが生まれます。複数の公式を組み合わせるような解法も自然に思いつくでしょう。応用問題への苦手意識もなくなるので、算数を勉強するモチベーションも上がります。

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6.中学受験の勉強はいつから?

子どもに中学受験の勉強をさせる時期は、志望校の難易度や家庭での教育方針によって変わります。また、学校の成績がいい子どもに早い段階から受験勉強を押し付ける必然性も少ないといえます。そのためはっきりとした基準はないものの、小学4年生くらいから対策を立て始めるのはひとつの目安です。ただ、親が焦って勉強をさせようとしても子どものやる気がなければ意味はありません。親子で話し合って受験勉強を始める時期を決めるのが得策です。

7.中学受験の勉強でやらないほうがいいこと

効率的に勉強をしないと子どもの学習意欲は下がっていきます。また、得点にも反映されません。中学受験の勉強ではやるべきことと同じくらい、やらないほうがいいことを押さえるのも重要です。以下、親が注意したいポイントを挙げていきます。

7-1.時間だけをかける

やたら時間だけをかけて勉強するのは生産的といえません。もちろん、中学受験の範囲は広いのである程度の時間を確保することは大切です。ただ、勉強時間と算数の成績は必ずしも比例しません。特に、勉強方法が正しくないとかえって伸び悩んでしまいます。それに対して、要点を押さえた勉強ができていると短時間でも実力が上がることもありえます。塾選びも外せないポイントです。いわゆる「詰め込み教育」だけに固執しているような塾は避けましょう。子どもごとに得意分野や課題は違うので、勉強の優先順位をしっかり組み立ててくれる塾が理想です。そのうえで、子どもに合った指導方法を行ってくれると成績は改善されやすくなります。

そうとはいっても、親の気持ちでは子どもが長く勉強しているほうが安心です。つい「友達ももっと勉強しているよ」などとはっぱをかけたくなるでしょう。ただ、勉強時間の根拠がないと子どものやる気は長続きしません。押し付けられた状態では、勉強を早く終わらせることばかり考えて身が入らなくなっていきます。限られた時間で集中して学習させることも大切です。

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7-2.難しい問題ばかりをたくさん解く

中学受験では難易度の高い応用問題がたくさん出ます。そこで、「子どもに応用問題を多く練習させなければ」と考える親は少なくありません。ただ、難しい問題だけに偏ってしまうと子どもの実力は伸びにくくなります。なぜなら、基礎が固まっていないのに応用問題を解かせても正解できないからです。そもそもの公式、解法を覚えていない時点で応用問題に挑戦するのは効率的といえません。当然答えを間違えるので、子どもは算数に対する苦手意識を強めていきます。そうなれば、学習意欲も下がる一方です。

算数の勉強では基礎問題に力を入れるよう指導するのが原則です。一度解いた問題も数字を入れ替えるなどして繰り返し練習させます。そして自信をつけさせるとともに、解法を頭にしみこませることが大事です。子どもが基礎問題に慣れてきたところでようやく応用問題へと入ります。基礎が身についていれば応用問題に対しても冷静に向き合えます。そうやって、子どもが充実感を抱けた状態で試験当日を迎えられるようにサポートしましょう。

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8.しっかりと計画をたてて受験対策を

中学受験の算数は生徒にとって得意な単元と課題になる単元の差が出やすい教科なので、その子に合わせた対策を立てて挑まないと点数を稼げません。一方で、たくさん勉強したから解けるようになるものでもなく、効率的な勉強が求められます。また中学受験の算数は特に独学での対応が困難な教科のため、小学校の内容の先取りや、小学校では扱わない難解な解放を効率よく理解する必要があります。そうやって算数を得意科目にしてしまえば有利な条件で受験できます。中学入試では算数の配点が高いので、ライバルに差をつけるチャンスです。子どもが算数を苦手にしているなら放置せず、少しずつ着実に実力をつけられるよう支えてあげることが肝心です。スクールIEは個別指導のため、一人一人にあった指導が可能です。まずは一度無料体験に行ってみるのもいいでしょう。

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執筆者:スクールIE コラム編集部

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