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中学受験の面接でよく聞かれる質問は?子ども・親に分けて紹介

更新日:2023/01/19 公開日:2020/08/05

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受験の面接で何を聞かれるのか、不安になってしまうところですよね。子どもと親、両方に対して中学受験の面接では質問が投げかけられます。よく聞かれる質問を事前に押さえておけば、シミュレーションをしやすくなるでしょう。この記事では、中学受験の面接で定番化している質問を「子ども向け」「親向け」に分けて解説していきます。

1.中学受験において面接はどれくらい重要?なぜやるの?

一般的に、中学受験の面接は学力試験ほど合否に影響がないと言えます。あくまでも学校側が参考程度にするだけで、よほどのことがない限り面接の出来で不合格になるようなことはないでしょう。そのため、基本的には緊張しすぎず、リラックスして挑めばよい時間です。ただ、ほかの生徒と学力が拮抗している場合は話が変わってきます。試験の出来が合格のボーダーライン上だったとすれば、学校側は別の要素で合否を決めなくてはなりません。面接の内容によって明暗が分かれる可能性も出てくるのです。

さらに、面接には「本人の性格や人間性を直接確かめたい」という目的もあります。試験や調査書はあくまで間接的なデータにすぎません。学校によっては、生徒が校風に合った振舞いをするかどうかを非常に重要視しています。どれほど試験の出来が良かったとしても、面接で悪印象を残してしまうと合格が遠のくこともありえるのです。そのため、面接は決して手を抜けない、受験の一部です。

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2.面接の形式は大きく3種類

中学受験において、面接の形式は主に3種類です。以下、それぞれを詳しく説明していきます。

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2-1.子どものみの個人面接

まずは、受験生本人が1人で大人と対峙するスタイルです。面接の時間になると、受験生は特別な部屋に通されて、1名または複数名の面接官から質問を受けます。入室後は受験番号や氏名によって本人確認が行われ、徐々に深い質問へと移行していきます。ただし、多くの学校が形式的な内容だけに質問を留めており、5分ほどの所要時間で終わるケースも珍しくありません。一方で、面接の態度を重要視している学校ならば20分ほど時間を確保している場合もあります。

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2-2.子どもたちのみのグループ面接

受験生を何人かのグループに分け、まとめて面接を行うシステムです。多くの場合は受験番号順にグループを決められ、同時に面接室へと呼ばれます。ただ、面接の進め方は学校によって異なります。全員に同じ質問をしてそれぞれの回答を待つパターンもあれば、各人に違う質問をぶつけてくる学校もあります。あるいは、特定の質問は全員に投げかけ、別の質問は各人にぶつけてくるケースも珍しくありません。さらに、回答を挙手制にして、受験生の積極性を見極めようとする面接官もいます。回答をグループで話し合い、それぞれの態度をチェックする方法も増えてきました。

グループ面接の特徴は、各人に割かれる時間が決して長くない点です。時間を省略する目的もあるので、1人あたりが面接官と対峙できている時間は短いと言えます。数分程度しか話せない場合がほとんどでしょう。

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2-3.親子面接

受験生の親が面接を受けるパターンのやり方は2種類あります。多いのは、親と子どもが一緒に面接を受けるケースです。次に、親だけが別室に案内されて面接を受けるケースも少なくありません。質問内容は受験生に関することから、親の職業、価値観までさまざまです。2種類のうち、いずれのほうが長くなるという傾向は特にありません。むしろ、学校の指針によると言えます。面接を重視していない学校なら数分で終わりますし、しっかり話を聞きたいと考えている面接官は15~30分ほどかけることもあります。

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3.面接でよく聞かれる質問

どのような質問をされるのか、完全に予測するのは困難です。それでも面接にはある程度定番化している質問があるので、事前に押さえておきましょう。

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3-1.子どもにされる質問

実際に入学するのは受験生本人なので、当然ながら面接では子どもの考えを引き出す質問が中心となります。以下、子どもにされる質問の例を挙げていきます。

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3-1-1.受験する学校について

面接で恒例の質問は「学校について」です。受験生がどのような動機で志望したのかは、必ず聞かれる質問と言ってよいでしょう。また、通学ルートや筆記試験の手ごたえについて聞かれることも少なくありません。なぜ通学ルートが気になるのかというと、具体的に入学するビジョンを抱いているかどうかの参考にできるからです。通行手段や乗り継ぎ、通学時間などをしっかり話せるのであれば、本気で入学したくてリサーチしていることの裏付けとなります。

そのほか、学校の教育理念、雰囲気に関する質問も投げかけられます。大切なのは、校風を理解したうえで矛盾のない回答をすることです。一般的には問題のない答えでも、学校の方針にそぐわなければ印象が悪くなる可能性もゼロではありません。さらに、とってつけたような言葉ではなく、自分の考えで答えることも大事です。

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3-1-2.自分自身についてや最近読んだ本・ニュースについて

受験生本人の性格、価値観を探るための質問もなされるでしょう。直接的な聞き方だけではなく「気になったニュースはあるか」「好きな本を教えて」といった質問に置き換えてくることもあります。ニュースについて答えられるということは、時事問題への関心を証明できます。広い視野をもって世の中に対峙している子どもだと言えるでしょう。もちろん、難しいニュースである必要はありません。あくまでも子どもの視点から印象に残ったニュースを、自分の言葉で紹介するようにします。面接官は「何と答えるか」よりも「どう答えるか」を聞きたがっているからです。

また、読書習慣のある子どもも知識欲や向学心を持っている場合が少なくありません。答えるときは必ず読破したタイトルを挙げ、作者の名前に加えて簡単なあらすじを述べるのもポイントです。そのうえで軽く感想を付け加えれば「自分の意見を持っている」との印象を与えられます。

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3-2.親がされる質問

子どもだけでなく、中学受験では親も試されています。親の面接でよくされる質問について準備を整えておきましょう。

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3-2-1.受験する学校について・入学後について

子どもと同じく、親にも志望校についての質問が投げかけられます。ただ、あえて子どもにしたのとまったく変わらない質問をしてくる面接官には「子どもの意思を確かめたい」という狙いがあります。もしも子どもと親の回答が食い違ってしまうと「親の押し付けで受験しているのではないか」との疑いが出てくるからです。学校側としては、心の底から入学を望んでいる受験生を合格させてあげたいため、自分の意思の見えない子どもは不利になってしまいます。事前にしっかり、子どもと話し合ってお互いの気持ちを確認しておきましょう。

そのほか、親ならではのテーマとして「PTAなどへの協力」が挙げられます。学校は保護者が学校運営に協力的かどうかを知りたがっています。無理に「何でもできる」と答える必要はないものの、頑なに拒絶する姿勢も好ましくありません。可能な範囲で力を貸す意思を示しておきましょう。

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3-2-2.教育方針・子どもとの関わり方・家庭について

家庭で親が子どもをどのように教育してきたのかも、頻繁に気にかける内容です。あるいはしつけの考え方、子どもにさせている手伝いなどにも話題が及ぶことはあるでしょう。子どもの人間性を見極めるうえで、家庭環境はかなりの役割を果たしています。受け入れる側の学校としては、親と子どもの関わり合いを知っておきたいと考えるのは当然です。これらの内容は事前の資料で聞かれることもあるので、面接で矛盾が生まれないようしっかり確認しておくことが大事です。

さらに、家庭での子どもの様子、親子間のスキンシップのあり方など、関係性についても質問は及びます。ここには「子どもが愛情を受けて育ってきたか」を確認したい面接官の意図が込められています。好印象を与えようとおおげさに答えてしまっては、かえって不自然になりかねません。面接で上手く話すことは大切ですが、それ以上に日常的なコミュニケーションを重視されると考え、普段の状況を振り返ってみましょう。

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4.面接でチェックされるポイント

質問への回答内容以外でも、面接時にはチェックされることがいくつかあります。気をつけなければうっかり減点材料にされてしまう場合もあるので、シミュレーションの参考にしましょう。ここからは、面接官が注目しているポイントについて解説していきます。

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4-1.服装・身だしなみ

清潔感のある服装で面接に挑めば、それだけ学校側に好印象を与えることが可能です。「服装が決定的な要因になることはない」という意見もあるものの、何が判断材料にされるかは断言できません。念を入れて、きっちりした服装で臨むようにしましょう。まず、子どもの服装は制服があればそれを着ていくのが一般的です。ただし、制服のない小学校も多いので、その場合は紺のブレザーと白いシャツを合わせるようにします。そのうえで、男子ならパンツスタイル、女子ならスカートスタイルでややフォーマルな路線を目指します。

なお、面接時には親の服装も見られているので要注意です。子どもがきれいな服を着ているのに、親がだらしない格好だと面接官の印象を悪くする可能性も出てきます。母親であれば、スーツスタイルで足を運ぶのが無難です。色はグレーや紺、黒などの落ち着いた色合いにしておきましょう。派手なアクセサリー類はつけず、真面目なムードを与えられるように意識します。

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4-2.言葉遣い

面接官は話す内容と同じくらい話し方も評価しています。「言葉遣い」と「マナー」は面接のあいだ、ずっと注目されているポイントなので気をつけましょう。たとえば「呼ばれたら返事をする」「自分から挨拶する」などのポイントをうっかり忘れる子どももいます。お辞儀をはじめとしたマナーも、しっかりできていると印象に残ります。そのうえで、投げかけられた質問にはハキハキと、聞き取りやすい声で答えていくことが肝心です。

また「超」「ヤバい」といった、くだけた言葉遣いは厳禁です。流行語や口汚い言葉を思わず使わないよう、シミュレーションを集中して行いましょう。さらに、言葉遣いは正しくても覇気がない話し方は「やる気がない」と思われかねません。そのほか、丁寧語や尊敬語、正しい敬語なども子どもに教えておきます。語尾に「っす」で締めたり、何にも「お」「ご」をつけたりするだけの言葉遣いは評価されないので練習段階から直しましょう。

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4-3.入退室などのマナー

すべての受験生が通る道だけに、入退室のマナーは面接官から注目されています。そのため、できていない子どもほど印象に残ってしまうことも珍しくありません。たとえば、入室時はドアをノックして面接官から声をかけられてから開けるようにします。その際、しっかり「失礼します」と声をかけましょう。入室したら後ろ手にならないように気をつけてドアを閉めます。

逆に、退室時は面接官から「以上です」と告げられた後、座ったままで一礼します。そして立ち上がり、入り口に近い椅子の横で「ありがとうございます」とお礼するのがマナーです。最後はドアに向かい、面接官を振り返って「失礼します」と言ってから出ていきます。ドアを閉める前にもう一度お辞儀をしましょう。入退室が重要なのは、面接官にとっての第一印象と最後の印象になるからです。入室が美しいと「この子は礼儀正しいな」という印象を与えた状態で面接を進められます。少々のミスがあっても、退室が礼儀正しければ好印象で面接を終えることが可能です。

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5.面接の練習方法

まずは定番の質問を踏まえて予行練習を繰り返していきます。「志望動機」「通学ルート」といったよくある質問については、あらかじめ答えを用意しておきましょう。また、志望校の面接スタイル、傾向を把握しておけば本番に近い練習ができるのでリサーチも重要です。なお、予行練習で注意したいのは「慣れ」です。いつも同じ人間が面接官役をしていると、子どもが慣れてしまい緊張感を保てなくなってしまいます。また、面接官役の癖に合わせてしまうので、当日に違うタイプの面接官と対峙したとき、混乱してしまうおそれも生まれます。その結果、緊張で実力を出し切れなくなってしまうのです。

可能なら、面接官役の大人は複数人設けましょう。父親や母親以外の家族や親戚・塾の先生などに協力してもらいながら、子どもが臨機応変に振舞えるよう対応力を鍛えていきます。あえて定番ではない質問を投げかけるなど、緊張感を維持するための工夫も重要です。

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6.学校に合う子ども・家庭かを見られている

私立校では、それぞれに独自のカラー、理念があります。そのため、受験生が学校にマッチすることを求めてきます。また、親に対しても学校の理念に共感してくれているかどうかを重要視してくるでしょう。中学受験の面接をシミュレーションしていくにあたって、志望校の傾向をリサーチしたうえで対策を立てることが大事です。

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執筆者:スクールIE コラム編集部

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