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高校受験の勉強はいつから始めるの?内申書対策は何をすればいいの?

更新日:2022/03/29 公開日:2022/03/08

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高校入試に関して、さまざまな疑問を持つ保護者や中学生は多いでしょう。たとえば、いつごろから本格的に受験勉強を始めるべきなのか、内申書には何が書かれているのか、どうすれば内申点を上げられるのかなど悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、高校入試に関して抱きがちな疑問点について取り上げ詳しく解説します。

1.高校受験の基本的な流れ

効果的な入試対策を講じるには、受験までのおおまかな流れを理解しておくことが欠かせません。そこで、ここでは高校受験の基本的な流れについて解説します。まず、中学3年生4~5月は、気になる学校をリストアップしておく時期です。今の学力では厳しいと思うような学校でも、興味があるなら選んでおくと良いでしょう。6月から7月にかけては、各校で学校説明会(入試説明会)が開催されることが一般的です。気になる学校の説明会に参加しておきましょう。

夏休みに入るまえには中学校で第1回目の三者面談が実施されます。担任の先生や親とよく相談し、志望校の絞り込みをしましょう。10~12月ごろに、中学校で先生と生徒の二者面談や2回目の三者面談が行われます。ここで行きたい気持ちと自分の学力を考慮してよく検討することが大切です。12~1月の間に第1希望の受験校と併願校とを決めます。これが最終決定となるため、よく考える必要があります。

高校受験は中3の1月上旬から始まり、3月上旬まで続きます。期間が長いのは、私立高校と公立高校とで入試時期にずれがあるからです。この間に、受験校ごとに「出願する」「受験する」「発表を確認する」「手続する」の流れを繰り返すことになるため、日程をよく確かめておく必要があります。忘れずに必要な書類をそろえ、正式な手続きで出願しましょう。受験料の振込も必要です。

公立高校と私立高校の受験日程は、一般に以下のようなスケジュールとなります。
・1月中旬~2月上旬:私立高校の推薦入試
・1月中旬~2月中旬:私立高校の一般入試
・2月上旬~2月中旬:公立高校の第1回(推薦入試・特色選抜など)
・2月中旬~3月上旬:公立高校の第2回(一般入試)
※3月上旬以降に、定員割れした学校で二次募集が行われることもある
なお、上記のスケジュールはあくまで目安です。都道府県や高校によって異なることも多いため、必ず中学校や志望校に確認するようにしましょう。

公立高校の入試は、自治体によって1回のところと、推薦入試などを実施して2回行うところとがあります。公立高校への進学を希望している場合は、自分の住んでいる自治体では何回チャンスがあるのか確認しておくことが必要です。また、公立高校の場合、自治体によっては受験校を変更するチャンスが1度だけあるケースも見受けられます。私立高校は直接その高校に出願するため、直前で志望校を変えることはできません。

入試が終わったら数日で合格発表があり、そこで合格がわかったら速やかに入学手続きを行います。「滑り止めの私立高校が受かり、手続きの締切日が本命の公立高校の合格発表よりもまえに来る」といったケースでは、入学金を納める必要があることが多いです。納めた入学金はその私立高校に進学しなくても返還されないことが一般的なため、注意しましょう。ただし、なかには公立高校の合格発表まで入学金の支払いを待つ延納制度を導入している私立高校もあります。

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2.志望先による入試内容の違い

高校受験では、公立・私立・国立のいずれを第一志望にするかによって効果的な対策が異なります。ここでは、それぞれの対策の違いについて解説します。

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2-1.公立高校

公立高校とは、都道府県立や市立、町立など、公共団体が運営する高校のことです。大きな特徴として、入試難易度の高いところから低いところまでさまざまなレベルの学校が存在する点が挙げられます。これは、地域の生徒を幅広く受け入れられるようにするためです。学科も普通科のほかに音楽科や工業科、農業科などさまざまな選択肢から選べるようになっています。

ただし、同じ公立高校でも都道府県によって入試制度は異なります。そのため、受験にあたっては学校の先生や高校によく確かめる必要があります。とはいえ、合否が「当日の試験の出来」と「内申点」の2つで決まる点は、どの都道府県の公立高校でも同じです。内申点とは、各教科の評定を各都道府県が定める方法で点数化したものを指します。いつの時点の成績から評価の対象となるかは都道府県によってさまざまです。1年生からというところもあり、そのような場合は3年生になってから慌てて対策しても間に合いません。注意しましょう。

2-2.私立高校

私立高校は、教育事業を手掛ける民間団体が運営する学校を指します。学校ごとに、校風や指導方針が大きく異なるのが特徴です。入試に関しても1つの高校でさまざまな制度を用意していることがよくあり、それぞれ合否基準も異なります。一般入試はほぼ当日のテストの点数で合否が決定し、推薦入試は志願書などの応募書類や面接で合否が決まることが多いです。

また、私立高校の入試では、推薦でも一般でも単願と併願とがあります。単願入試とは「他校は受験せず、合格したら必ずその高校に入学する」前提で受験するものです。その高校から提示された出願基準を満たさなければ単願で受けることはできません。ただし、出願できる基準は低めで、推薦入試を単願で受ければほぼ内申点で合否が決まるので、合格する可能性は非常に高いです。併願入試は、仮に合格しても必ず入学しなければならないわけではありません。ほかの高校を受けても良く、受かればそちらに進学することもできます。つまり、滑り止めの色合いが強い受験方式です。その代わり、出願できる調査書点の基準は単願入試よりも高く設定されています。不合格になることもあるので、注意しましょう。

2-3.国立高校

国立高校は、国が設置し、国立大学法人や独立行政法人国立高等専門学校機構などが運営する高校を指します。国立高校で高校から入学できる学校は、ほとんどが進学校です。個性的な教育が行われていることが多く、自由な校風のところが多くみられます。また、国立大学付属の教育研究開発機関として位置づけられており、新しい教育の試みを実践してみるなど国立大学の研究や実験に協力するケースも多いことが特徴です。入試は5教科の受験が必須でハイレベルなため、国立高校への進学を目指す場合は十分に対策する必要があります。なお、国立高校は校名に「大学附属」がつきますが、その大学への内部推薦枠は特にありません。

3.意外と知らない内申書のこと

高校受験においては、合否決定の際に内申書が重要視されることが一般的です。内申点によって合否結果に影響がでることも珍しくありません。とはいえ、保護者や生徒は中身を見る機会がなく、どういったものなのかよくわからない人も多いのではないでしょうか。そこで、この段落では、内申書に関してよくある質問をとりあげ解説します。

3-1.内申書とは何?

内申書は生徒の中学校における成績や学校生活についてまとめた書類のことで、調査書などとも呼ばれます。各教科の成績のほか委員会や部活、学校外などでの活動状況や実績などが書かれており、中学校における活動の総記録といえるものです。出欠日数も記載されています。内申書と同時に「内申点」も耳にしたことがある人は多いでしょう。内申点とは、各学年における9教科の点数を5段階で評価し、45点満点で数値化したものです。3学期の評価(成績)がその学年の内申点として採用されることが一般的なため、自分でもどの程度の点数が取れているか把握できます。ただし、いつのタイミングの成績から内申点として採用されるかは、都道府県によって異なります。

内申書は中学校の先生が作成し、受験する高校に提出します。受け取った高校では合否基準の1つとして内申書を使用しますが、重視する割合は学校によってさまざまです。

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3-2.通知表との違いは?

通知表は、学期ごとの成績や出欠日数などが記載された書類のことです。中学校によっては「通信簿」「成績表」などと呼ぶところもあるでしょう。「成績を記載する」という点では通知表も内申書も同じながら、記載内容に違いがあります。たとえば、通知表には教科別の評定や観点別の評価のほかに、先生の文章で書かれた「所見欄」があります。また、学年最後の評定は、その年の成績を総括するものです。通知表は生徒が自分の成績を把握することを目的として作成されているもののため、本人やその保護者が内容を確認できます。

一方、内申書は受験校が生徒の成績を知る目的で作成されているものです。作成された内申書は封筒に入れられ、封をされて受験校に提出されます。そのため、本人や保護者であっても中身を知ることはできません。

3-3.内申書が高校受験に与える影響は?

受験というと、当日の試験の出来で合否が決まるイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、高校受験においては、試験の結果だけでなく内申書も併せて考慮され合否が決定されます。内申書は、生徒の中学時代の成績や活動実績を知る材料として活用されます。なお、内申点をどれだけ重視するかは都道府県によってさまざまです。なかには、合否判断において内申点が占める割合が高い高校もあります。つまり、当日の試験だけをいくらがんばっても、日ごろの態度や成績が悪く内申書の内容が良くなければ合格できないこともあるのです。特に、推薦入試では内申点が重視されます。私立高校でも公立高校でも、基本的に内申点が高いほど有利になると考えましょう。

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4.高校受験に向けた勉強を始めるのはいつから?

いつごろから高校受験に向けて勉強を始めるべきなのか、気になる人は多いでしょう。ここでは、本格的に入試対策を始めるべき時期について解説します。

4-1.できるだけ早い時期から

高校受験に向けた勉強を始めるのは、早ければ早いほど良いといえます。これは、高校受験では中学1、2年で学んだ内容も多く出題されるからです。また、難関高校は複雑な問題や応用問題が多く出されるため、しっかり基礎を学んだうえで応用力も磨いておかなければ対応できません。学校ごとに出題傾向が違うので、それも押さえておく必要があります。

理想的なペースは、1、2年のうちに基礎を十分に固め、3年生からは志望校に合わせた対策を行うことです。また、早い時期から受験を意識して行動することは効果的な内申点対策にもなります。

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4-2.部活動に打ち込んでいる場合のスタート時期は?

部活動に打ち込んでいて「家庭での学習時間がなかなか確保できない」「疲れて勉強する気が起きない」という生徒もいるでしょう。「授業の準備や定期テスト対策をするだけで精一杯」といった状態です。そのような場合は、部活を引退するタイミングで本格的に勉強を始めると良いでしょう。部活を引退するタイミングはクラブによって異なりますが、中学3年生の6月~夏ごろというのが一般的です。

とはいえ、引退してから受験勉強を開始すると、入試まであまり時間的な余裕がありません。そのため、引退までの期間も受験を意識することが大切です。部活が忙しく家庭学習の時間が取れないなら、学校の授業には「教わったことはこの時間のうちにすべて覚える」との気持ちで臨むようにしましょう。また、休日などでまとまった時間がとれるときは、日ごろできない分を補うつもりで集中的に勉強することが望ましいです。

要点をわかりやすく指導してくれる受験塾に通うのも良いでしょう。効率的な学習が可能です。

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5.倍率が低い方が受かりやすい?

受験する際、志望校の「倍率」は気になるものです。倍率が低い高校のほうが受かりやすいとのイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかしながら、倍率が低いからといって必ずしも受かりやすいわけではありません。なぜなら、合格しやすいかどうかは、本人の学力とほかの受験生の学力の差によるからです。志望校を受験したほかの受験生よりも自分の学力が低ければ、たとえ倍率の低い高校であっても合格するのは難しいでしょう。

志望校を決める際は倍率が気になるものですが、高いか低いかだけで高校を選ぶのは良くありません。特に、志望校の出願状況を見て思ったより応募倍率が高いからと受験をとりやめ、低いところに変更するケースはある種のリスクを伴います。なぜなら、同じように考えて志望校を変更した人がたくさんいた場合、低いと思った高校の最終倍率が跳ね上がることがあるからです。また、倍率が1.0倍未満であっても、受けた人がすべて受かるわけではない点も理解しておきましょう。たとえ定員割れが生じたとしても、一定の基準に満たない受験生を合格させることはありません。

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執筆者:スクールIE コラム編集部

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